今を遡ること1,250年ほど前の天平年間、聖武天皇は信楽の地に紫香楽宮を造営し、廬舎那仏(大仏)を造られ始めます。その700年後には、信楽は「茶陶」、つまり茶の湯の焼き物の地として名を馳せます。
紫香楽と信楽。「宮」と「焼き物」の歴史に輝く2つのシガラキの名は、なぜこの地に誕生したのでしょうか?今回の展示ではその謎を、シガラキの「土」を通じて読み解きます。発掘された考古資料、縄文時代~安土・桃山時代の「焼き物」を積極的に用いて、紫香楽宮の全体像と、信楽の焼き物づくりの歴史の実像に迫ります。
目次
開催にあたって
目次
プロローグ 土が育んだ二つのシガラキ
第1章 紫香楽―宮の造営―
第1節 宮町遺跡―紫香楽宮推定地―
第2節 新宮神社遺跡
第3節 鍛冶屋敷遺跡―大仏造立に関わる銅精錬・鋳造遺跡―
第4節 内裏野廃寺―史跡紫香楽宮跡内裏野地区 甲賀寺跡推定地―
第5節 宮に搬入された近江の土器
第2章 信楽―焼き物の歴史―
第1節 須恵器の生産
第2節 緑釉陶器の生産
第3節 信楽焼のはじまり―常滑焼から技術導入―
第4節 信楽大窯の世界―日用品と茶の湯の焼き物として―
第5節 桃山時代の信楽
エピローグ 歴史の瞬間をみた信楽焼
展示資料一覧
写真一覧・挿図一覧
文献一覧
謝辞