2022年は、日本天台宗の宗祖伝教大師最澄が示寂して1200年の節目を迎えます。最澄が開いた天台宗の奥深い教義は多くの思想や高僧を生み、その後の多くの宗派の基礎となり、比叡山は日本仏教の母山と呼ばれます。
滋賀県立琵琶湖文化館は60年にわたる博物館活動の中で最澄や天台宗に関わる多くの文化財の寄託を受け、収蔵してきました。本展では、伝教大師1200年遠忌を機に琵琶湖文化館が収蔵する最澄に関わりある品々や天台宗の幅広い信仰を示す文化財を中心に紹介します。
【目次】
ごあいさつ
第一章 伝教大師最澄の面影
第二章 天台法華から密教へ
第三章 広がる天台の教え
第四章 天台を守る神々
個別解説
出品目録
【主な掲載作品】
(◎は重要文化財、□は県指定有形文化財)
◎薬師如来立像(聖衆来迎寺蔵)
・伝教大師像(聖衆来迎寺蔵)
◎地蔵菩薩立像(東南寺蔵)
◎紺紙金銀交書法華経(延暦寺蔵)
□智証大師像(園城寺蔵)
・黄不動像(観音寺蔵)
□密教法具(西明寺蔵)
◎僧形神坐像・男神坐像(地主神社蔵)
◎十禅師像(成菩提院蔵)など