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華麗なる漁と美味なる食-魚・琵琶湖の過去・現在・未来

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平成25年夏季特別展 『華麗なる漁と美味なる食-魚・琵琶湖の過去・現在・未来』 滋賀県立安土城考古博物館 2013年(平成25年)刊行 A4判 126頁 日本最大の内水面漁場である琵琶湖は、今なお沿岸漁業を上回る生産力(単位面積あたり)を持っています。また、琵琶湖は食料資源の生産の場としてだけではなく、水資源を通して琵琶湖水系1400万人の命を支える水域でもあります。このことは、漁業の成立できない環境、言い換えれば魚が棲息できない環境は、琵琶湖水系の人々の生命を脅かす環境でもあることを示しています。 本図録では、粟津湖底遺跡から始まる一万年にもおよぶ琵琶湖の漁業を、考古資料、歴史資料、民俗資料を用いて振り返るとともに、極めて豊かな湖魚に対する食文化を紹介し、漁業を通して琵琶湖と人間の共生のあり方を探ります。 主な資料(◎は重要文化財) ◎鳥浜貝塚出土資料(福井県立若狭歴史民俗資料館蔵)  入江内湖遺跡出土資料(滋賀県教育委員会蔵) ◎雪野山古墳出土資料(東近江市教育委員会蔵)  恵解山古墳出土資料(長岡京市教育委員会蔵)  庵寺山古墳出土資料(宇治市教育委員会蔵) 目次  プロローグ 「華麗なる漁と美味なる食-魚・人・琵琶湖の過去・現在・未来-」 第1章 琵琶湖的漁業の成立と展開  網漁の盛衰と水田開発  水田開発と琵琶湖漁業の変容  縄文時代の網漁  弥生時代の網漁  水田開発と漁業  水田とその周辺の漁業  排水河川と内湖の漁業  内湖のエリ漁  付録 水田稲作とフナズシ スシのルーツは琵琶湖のフナズシ 第2章 王権と漁業  魚を欲する者  王墓に副葬される漁具  入江内湖遺跡の鉄製のヤス  渡来人と先進漁法  琵琶湖の御厨  長良川の鵜飼と職能漁民  アユと鮎鮨  コラム 沖島の暮らし 第3章 琵琶湖は漁法の博物館  琵琶湖漁業の多様性を生み出したもの  活きアユを得るための漁 瀬田川のアユかけ漁  簗漁  関津遺跡から見つかった中世の簗  川の漁  広い水域の漁  湖岸と沖合の漁  入江内湖遺跡の釣り針 第4章 琵琶湖 美味なる食  湖魚料理の始まりと展開  琵琶湖の魚食文化の特色  淡水魚を美味しく食べる調理技術  農産物と合わせた魚料理  稚魚を食べる食文化  生で魚を食べる食文化  エピローグ 琵琶湖の魚を食べる意味

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