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第38回企画展「水中考古学の世界-びわこ湖底遺跡を掘る-」
2009年7月 滋賀県立安土城考古博物館 A5 74頁
琵琶湖では大正時代から湖底から縄文土器が引き上げられたことを端緒に、昭和から平成の初めまでに行われた琵琶湖総合開発に伴う発掘調査まで数多くの遺跡が調査されてきました。
本展覧会では、これらの調査を通じて確立した調査法とそれによって得られた数多くの発見・知見をベースに琵琶湖湖底遺跡の特徴とその魅力に迫ります。
【目次】
プロローグ 水中考古学の世界
第1章 びわこ水中考古学の歴史
1.水没伝承と「湖上がり」品
2.琵琶湖湖底遺跡の調査と研究
3.湖底遺跡の成因-葛籠尾崎湖底遺跡から
第2章 琵琶湖における挑戦-発見から発掘まで
1.琵琶湖総合開発事業に伴う調査の歩み
2.発掘調査の方法と器材
第3章 琵琶湖の湖底遺跡-琵琶湖総合開発事業関連調査の成果
1.生活の場がそこにある
2.祭りと祈り
3.行き交う人・モノ
第4章 湖底から蘇る遺物
1.整理調査と保存処理
2.「自然遺物」「有機質遺物」「微細遺物」からのメッセージ
エピローグ これからの琵琶湖と水中考古学
論考1 琵琶湖湖底遺跡から見た縄文時代
論考2 遺構・遺物から見た琵琶湖の湖底・湖岸遺跡